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文化・歴史を背負う覚悟

aibo

こんにちは

休みの日に、ロードバイクでヤビツ峠に登ってきたタナカです。

初めて登った日に、峠で会った他のロードライダーにそそのかされて、2回目に挑戦して脚がつりました

無理はやめましょう!

 

さて

先日、とあるニュースに目が留まりました。

「AIBO」ってご存知でしょうか? 1999年、SONYが出した大ヒット商品、子犬型のペットロボットです。

マンション住まいや、ご家族の都合や、もろもろの状況で犬が飼えなかった方が、 「ロボット」ならば世話や餌や病気など気にせずに「飼える」ということで、一世を風靡した玩具です

 

で、いまなぜまたその「AIBO」が話題かと言いますと

昨年春に、SONYがAIBOのサポートを終了させたのを期に、元SONYエンジニアが立ち上げた「デジタル家電の修理会社」に AIBOの修理依頼が殺到した!というのです。

 

いままで修理をしたAIBOは100匹(?)を超え、更に手術待ちが300匹いるのだとか。

 

「修理を依頼されたある方は、長年AIBOをかわいがってきたご高齢の方で、修理後わざわざ電話をくれて涙ながらに お礼を言われました」

この一文を読んだだけでも、じーーーんときますね。

 

たかが電気で動くロボット。

されど、「ロボットペット」に愛情を注ぎ、感情移入をする。

一見、滑稽な行為のようですが、人の脳は常にコミュニケーションに飢えているのです。

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さてさて、この件に関してわたくしが感じたことは

①「お気に入りの商品であっても、売った会社がサポートをしなくなると困る」

②「商品が一度消費者の手に渡れば、あとは消費者次第で商品の価値は変わる」 ということです。

 

①に関して、 わたくしも古い(と言っても17年程前)フランス車に乗っているので、メーカーが部品を作らない・ストックしなくなっていて、 困るんです。修理が大変なんです。

大切にしていたものが壊れたとき、悲しいですよね。直したいですよね。

でもメーカーが「もう直せない!」と言ったら?

「今販売してる新しいの買って!」と言われたら?

たくさんの愛情を注いできたモノを、簡単に捨てられないですよね。 売るときは「お客様に喜ばれるモノを!」と宣言しているのですから、 その商品を買ったお客様の気持ちをいつまでも大切にして欲しいデスね

 

②買ったものを気に入るか、気に入らないか。それは、その人次第・・・。

すぐに飽きてしまうとか、思っていたものと違ったとか、 想像以上に良かったとか、思わぬ使い道が出来てお気に入りとか、 「AIBO」だって、すぐに飽きてしまった人だっているはずです。

楽しいけれど壊れてしまって、もう何年も押入れの中、という方もいるでしょう。

飽きられたら仕方ないですが、 気に入ってもらえて、何年も大切にされていたら、作った側は「それ以上の喜びはない!」ですよね。 価値の共有が出来ているのですから。

そして、やはりそうした「仲間」はいつまでも大切にしていきたいです・・・

 

このニュースを見て、自分の仕事と重ねてしまっていたんです。 「AIBO」も「」も、同じことが言えるな・・・と。

いつまでもメンテナンスサポートをしていくこと。

価値観を共有できる「仲間」を大切にしていくこと。

文化や歴史を背負っていくこと。 大事にしたいですね

 

いま、SONYに元気がないのは、利益性重視で文化を軽んじてしまったからではないでしょうか?