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日本と欧米の建築の実情

建築物の耐用に関する統計(出典:財団法人日本建築学会)
○住宅の代替り周期
 イギリス:140年
 フランス:85年
 ドイツ:80年
 アメリカ:100年
 日本:30年
住宅の中古と新築の残存数(出典:住宅金融公庫)(平成18年データ)
・イギリス  人口:6000万人      新築:20万戸     中古:160万戸
・アメリカ  人口:2億7000万人    新築:180万戸     中古:660万戸
・日本    人口:1億2000万人    新築:120万戸     中古:15万戸
気候や文化の違いがあれど、こうも違うとは・・・
事実、ヨーロッパでは新築工事はほとんど見ないとか。
そのかわり、改修工事はあちらこちらでやっているとか。
スクラップ&ビルドは止めて、
築50年・100年の家が、価値あるものとして評価されるような家を造らなければいけません。
そして、今ある古い家も、なるべくなら残していきたい。
でも、高度成長期に安く建てられた家は、酷いものが多いですね。
申請図面には、構造上重要な「スジカイ」が描かれていても、実際には入っていなかったり、構造材も継ぎ接ぎだったり。
日本の木造技術は、世界一だと思います。
その伝統を守り伝えていく姿勢が、いま問われているのではないでしょうか?
この前行った、三重の城下町の風景は、辺り一面がいぶし銀の瓦できれいに輝いていました。