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秋晴れの下、丹沢の稜線を歩く

報道、ニュース等でご存知のことと思いますが、 この度の御嶽山の火山活動により、

多くの犠牲者が出ました。 まずは、心より哀悼の意を捧げます。

自然を愛する多くの方が亡くなったことが残念でなりません。

 

山を歩く登山者が、事前の情報入手や判断、緊急時の対応に努めるのはもとより、

今後、火山性地震が多く生じた際の噴火警戒レベルの設定や、 関連情報の伝達方法、

火山噴火の観測体制等、より効果的な予防方法が 確立されることを願ってやみません。

 

 

さて、神無月も寒露を過ぎ、朝晩少し冷え込む日もあります。 秋晴れの下、

秋桜花(コスモス)が咲き、柘榴(ザクロ)や柿の実が熟してきました。

運動会の季節でもありますね。子どもたちの張り切っている姿が印象的です。

 

先日、東丹沢の浅間山、高取山、念仏山、吾妻山をひとり歩きました。

以前から、自宅の座間周辺から見える、大山から海に向かって長く伸びる稜線を

歩きたいと思っていました。

 

この日は元々、友人と丹沢の名峰・塔ノ岳に登る予定でしたが、 友人が仕事の都合で

軽井沢に行くこととなり、予定変更。 ゆっくりとひとりで歩くことにしました。

 

 

朝、小田急線で秦野駅まで行き、ヤビツ峠行のバスに乗る。蓑毛バス停で降車。

天気が良いせいか、他にも3組ほどのハイカー、峠の県道を登る数人のサイクリストがいました。

蓑毛の登山口は、標高約310m。沢沿いの気持ちの良い道を歩き始める。

 

 

標高679mの浅間山まで杉と檜の林の道をひたすら登る。 浅間山手前の蓑毛越(みのげごえ)に

到着。小休止。 ここの分岐を北に1時間少し行けば、大山山頂だが、今日は南の尾根へ進路を取る。

 

尾根沿いも、杉、檜の樹々が多く、なかなか展望は開けない。 しかし、秋晴れの下、静かで気持ちの

良い山道を歩く。時折すれ違うハイカーやトレイル・ランナーと挨拶を交わす。

 

 

浅間山から先は、多くが緩い下り勾配の道。だが、時折登りがあり、また、長い道程を歩く。

高取山に向かう途中、送電線の鉄塔と交わる木々の合間から、丹沢、箱根、富士の山々が見渡せる。

 

 

しばらく歩き、標高556mの高取山山頂に到着。高取山からは、南東方向に相模湾、

湘南平野の爽やかな眺望が広がる。山頂のベンチで昼食を取る。他に2組のハイカー。

日差しが暖かい。

 

 

「野菊と信仰の道」を歩き、念仏山へ。標高400m余りの山だが、今回一番の展望。

昭和15年頃まで、この山頂で、旧名古木村の念仏講が行われていたと看板が教えてくれる。

 

 

しばらく歩くと、善波(ぜんば)峠。昔の大山街道(矢倉沢往還)の面影が残る。

多くの旅人が歩いた旧道だ。今は、峠の下の国道246号線の善波トンネルを、多くの車が通る。

 

 

峠の分岐を東に曲がり、稜線沿いの山道を歩く。標高も200mを切り、木の間からは

町の建物が間近に見えるように。吾妻山を越えて、東名高速道路と交わる辺りで山道は

終わり、街中へ。小田急線の鶴巻温泉駅が近い。

 

 

「弘法の里湯」という日帰り温泉施設に寄る。山歩きの後の温泉は最高!

露天風呂でゆっくりと疲れを癒す。

 

 

休憩、昼食を含め、約4時間の軽めの山行。そして、温泉。

下りの山道を少し早めのペースで歩いたので、 少し膝に疲れが溜まったものの、

好天に恵まれ、気持ちの良い山行でした。

 

 

written by H. Osanai