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「バラカン・モーニング」終了に思う

 

 

車に乗っている時、FMラジオを、よく聴いています。

よくつけているのが、InterFMとNHK-FM。たまにJ-Waveを聴いています。

 

朝は、月曜から木曜はinterFMの「Barakan Morning(バラカン モーニング)」、

土曜はNHK-FMの「Weekend Sunshine(ウィークエンド サンシャイン)」を聴いています。

どちらも、ピーター・バラカンさんがDJを務めている番組です。

 

バラカンさんの選曲が非常に卓越しているのですが、ロックからソウル、ワールドミュージック、

ボサノバ、ジャズ等々、様々なジャンルに渡る良質な曲にこだわり、時にリスナーのリクエストに応え、

時に楽しい特集を組みながら、番組は進んでいきます。

 

何よりも、音楽への幅広い造詣をもとに、選曲される曲の質の高さにいつも感嘆するばかりです。

毎日、毎時間、ベスト盤を聴いているかのように、素晴らしい曲が続きます。

 

番組中で印象的だった曲について、CD検索をして、時に購入したり、HPで調べてみたり、

私の音楽生活のナビゲーター的な役割となってくれて、とても貴重な存在です。

 

バラカンさんの幅広く奥深い知識、そして朴訥とした人柄から出ている柔らかい語り口。

様々なゲストとの興味深いトーク。とても素晴らしい番組です。

 

 

 

 

しかし、この9月で「バラカン・モーニング」が終了します。

愛聴しているリスナーが多い人気番組ですので、終了するのが 不思議でしたが、

どうやら、バラカンさんが今年の6月に、2年近く務めた InterFMの執行役員を退任したことが原因のようです。

 

バラカンさんのお話しから推測しますと、民放なので、商業的なアピール(コマーシャリズム)が

必要なのだけれど、良質な番組編成や番組作成と、コマーシャリズムとのバランスの 取り方、

考え方において局との齟齬が生じていたようです。

 

"Real Music Station(リアル・ミュージック・ステーション)" のテーマを掲げ、 良質な番組編成、

番組作成、そしてDJを務め、リードされてきたバラカンさん。 番組の素晴らしい内容に加え、

番組のラジオ個人聴取率も良好だっただけに、 局の判断には疑問符がつくばかりです。

 

コマーシャリズム(商業主義)に流されて、質の低下を招いては、元も子もない。

良質で、魅力的な内容に自然にファンが集い、増えていく。

弊社・自然素材工房でもこだわっている理念です。

 

まさに、「桃李不言、下自成蹊」の故事成語の通りです。 桃李言わざれども、下自ずから蹊を成す。

桃やすももの木は、春には美しい花を咲かせ、 夏には美味しい実をつけるので何も言わなくても

それらの木の下には、人が自然と集まって 来て道ができる。

 

きっと、永遠の理想だと思います。理想が、理念となり、商業主義と折り合いをつけながら、

良いバランスの中で、実現できれば、最高だと私は信じています。

 

さてさて。これからは土曜朝の「ウィークエンド・サンシャイン」、そして日曜夜の「バラカン・ビート」は

愛聴するとして、平日の朝の車内で何を聴こうか、、、少し迷いそうですね。

 

 

 

 

written by H. Osanai