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ちいさいおうち

こんにちは。ししまるです。
「ちいさいおうち」という絵本はご存知でしょうか?
以前、どこかで見つけて、とてもかわいらしくて心和む物語だったので、つい買ってしまいました。
家を造るという仕事柄、なんとなく気になったからです
むかしむかし、とある田舎町の静かな小高い丘にあった小さいおうち。
移り行く季節や自然を存分に楽しんでいたその土地に、突然、道路が出来て、車が増えて、周りには建物がどんどん出来て・・・いつしかビルに囲まれた窮屈なおうちになってしまいます。
その頃には、住む人も居なくなり、おうちはどんどん朽ちていく・・・というなんとも寂しい展開に
しか~し、ある時そのおうちを買って、自然あふれる原っぱに移築してくれる人が現れて~
むかしと同じ、自然あふれる環境で楽しく暮らしていきましたっ!というハッピーエンドです
この絵本は、もちろん子供向けのものですが、結構奥が深~いと思いましたよ。
人口増加・文化の発展と環境問題は、決してきれい事だけでは済まされない問題だし、
都市化された中に取り残される、古い町並みも、残されるべきか、再開発されるべきか・・・
まあ、そんな難しいことは、置いといて、
この「おうち」は、一度見捨てられ朽ちて行くけれども、移築し手入れをすれば、また幸せに暮らすことが出来るのだという、古民家再生プロジェクトをやってのけたのが、一番感動したところです。
日本の家は、30年でだめになる。ローンを払い終わったら、建替える。
という、今までのマイナスのイメージを、この絵本は払拭してくれるような気がします。
一番は、住む人の気持ち。大切に住み続けていこう!と思えるか。
そして、我々家を造る側が、そう思える「家」を施主と共に造れるか。
さらには、家を守るサポートを、しっかりしていけるか。
そこが、大切ですよね。
p.s.そんな、かわいらしい本物の「ちいさいおうち」を見つけました
とある山の中。朝の散歩で見つけました。
ものすごく「朽ちて」いて、一見かわいそうに思えるのですが、彼(彼女?)は、まさしくそこに佇んでいます。
その雰囲気が、たまらなく気に入って、一年後に、また見に行きました。
そこには、変わらぬ「ちいさいおうち」がありました。