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風や光を住まいに活かす

山岳リゾートでも、クーラーは必要?

以前、有名な医師でアルピニストの女性の方が、インタビュー記事で次のようなコメントを残しています。

 

「外環境から完全に遮断した住まいを作り、暮している人について、笑えない笑い話しがあります。 山岳のリゾートホテルの支配人に伺ったのですが、お客様のなかには、部屋の冷房が効かない!とクレームをつける方が増えている、というのです。彼は、当館にはクーラーはございません。どうぞ窓をお開け下さい。爽やかな山の涼風が入りますので、とお答えするそうですが、なにか変だと思いませんか?」

 

下界より遥かに涼しい山岳リゾートでも、自然の風ではなく人工の風を求めてしまうというのはなんとも悲しい習慣ですが、普段暮らしている住まい自体、風通しが悪く熱がこもってしまう状況なのであれば、それも仕方ないことなのかもしれません。

これからの住まいは「新・温故知新」

家のつくりようは夏をもってむねとすべし ・・・徒然草・・・

 

日本の昔の家は、蒸し暑い夏の気候に配慮して、

「風通し」を考えた家の方角・家の間取りで設計されていました。

湿気などをためないよう空気の流れをつくるためです。

快適な空間をつくるためと家を長く使うためには必要な知恵でした。

 

むろん現代の住まいは、夏の快適性だけを考えていればよいというわけにはいきません。

・年間通した快適性

・健康への配慮

・住まいの耐久性

 

など、さまざまな性能が求められます。

 

それでもやはり私たちは、自然界(外環境)とうまく付き合うなかで、

それらを実現させる方向を探るべきだとトレカーサ工事は考えます。

 

現代の建物に特徴的な、外環境から完全遮断した空間をつくり、

空調機器で快適性をつくりだすには多くのエネルギーを必要とし、建物にも負担をかけます。

私たちはできるだけ、自然と調和し、かつそのポテンシャルを活用できる建物をつくるべきです。

 

 

極力自然素材を使い、自然の恵みを取り入れた設計機械や薬品に頼らない家こそが理想なのではないでしょうか。

 

 

異常気象や燃料枯渇などが日に日に脅威を増していく現代、

「温故知新」でありながら新しい性能も併せ持つ、自然界と調和した新しい住まいが必要とされています。