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伝統の手刻み

こんにちは。最近、珍しく小説を読み始めたのだけど、直ぐに眠くなってしまって、一晩で平均3ページ位しか進まなくて悩んでいる、ジャン・リュック・ごじゃーるです。のび太みたいと言わないで下さい。
先日、あるスクールに参加してきました。
月一回のペースで行われるのですが、この前は「大工技能の目利きに関して」というマニアックなものでした。
古民家にある色々なところに隠されている、大工の巧妙な「技」を写真で紹介してくれました。
普通の人が見ても決して分からない、木造の設計者や大工が見てもあまり~ほとんど気付かれないような、さり気ない部分をものすごい緻密な加工をして納めている、というような自己満足的話です。
自己満足といっても、古民家ですから、当時の棟梁の自慢ではなく、その古民家を見に行った方(今回の講師)が、「この家にあったこの納まりは私が初めて発見しました!」というような・・・。
わたくしも、古民家を見るのは好きですが、ただその雰囲気に身を置くのが好きで、そんな極詳細なところまではあまり気にしていませんでした
そして、面白かったのが、手刻みによる鎌顎(かまあご:土台や梁などをつなぐ時の加工)の寸法の話。

普通、大工さんは「さしがね」というL型になった金物の定規を使って、寸法を出して形を決めて線を描いて加工していきます。
その時の「鎌」の大きさに関しては特にこれと言った決まりはないようなんです。
でも、どの大工さんが加工しても大体同じ大きさらしいんですね。
それは、「さしがね」を使って効率よく形を描こうとすると、必然的に出来る大きさなんだそうです。
そんな適当な大きさで果たしていいのか?と疑問を持ったある大学の教授が、強度の実験をしたそうです。
鎌の幅を
①:一般的に加工されている大きさのもの
②:普通の倍の幅にしたもの
③:普通の半分のはばにしたもの
と、3種類作って引っ張ったところ、①の普通の大きさのものが一番強かったとのことでした。
②は材料が破壊してしまい、③は鎌がつぶれて抜けてしまったそうです。
昔の人は、経験的にちょうどいい大きさが分かっていたのでしょうかね?
ちょうど今、うちの大工が手刻みの加工真っ最中だったので、帰って早速確認に行ったところ、やっぱり「普通の」大きさで作ってあるんです。
大きさの決め方を聞いてみたら、スクールと全く同じ事を言うんです!(当たり前か[emoji:e-444])
こんな所にも、昔からの匠の技が受け継がれているんだな~と独り感慨にひたっていました。
大工の技術って、とても奥の深い世界ですね。
トレカーサ工事は、大工さんを応援しています