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厚木市「古材再生の家~生活の中で受け継がれるもの~」

古材再生の家~生活の中で受け継がれるもの

自然素材住宅のお宅訪問 古材再生の家~生活の中で受け継がれるもの

自然素材住宅のお宅訪問 古材再生の家~生活の中で受け継がれるもの

 家を建てる」のと同じくらい「家を壊す」ということは暮らしてきた家族にとって大きな意味を持ちます。それまでの"家族の歴史"の象徴が無くなってしまうからです。「"家族の歴史"の中にある大切なものを残していきたい」その願いを形にしたのが新しい家への"古材の利用"でした。

Tさん一家

ご主人、奥様、お祖母様、中学生の長男、長女の5人家族。 ご主人のご高齢になったお母様と一緒に住むため、お家を建て替え。

古材利用の家7

 Tさん一家は母屋の建て替えをお願いする工務店を決める上で大事なポイントがありました。それは「母屋の木材を新しく建てる家に使うこと」それとお子さんがアトピーということから「化学物質を使わない自然素材の家づくり」であることでした。母屋に使われている家の木材は炭職人をされている親戚の方に調達して頂いたもの。その親戚の方はご主人が幼少期にお世話になった恩がある方でもありました。そしてご主人のお父様もその木材で造った家を大事に思われていました。

古材利用の家

 Tさんご夫婦もその思いを大切にされたかったので、新しく建て替えるなら母屋の木材をどこかで活かそうと考えておられました。インターネットでトレカーサ工事のことを知り、「対話しながら家族の思いを形にする自由設計」や「化学物質を使わない自然素材の家」という特色に魅かれて、お願いすることにしたそうです。 奥様の家づくりのこだわりは「食」に関する所。奥様はもともと栄養士。お子さんのアトピーを「食」で改善をしようと考えられていました。

古材利用の家2

 そのため家で食べる野菜は自宅横にある畑で採れた無農薬野菜。(ご主人が作っておられます)その野菜を収穫し、すぐに料理できるように、キッチン横に勝手口を設けました。さらにその勝手口の隣には洗面所を設置。そうすることで畑の汚れをすぐに落とすことができ、家の中が汚れずに済みます。 

古材利用の家3

2階には1階と吹き抜けで繋がるスペースがあります。1階リビングが見下ろせるような構造で、階が違っても空間の一体感があります。そこがお子さんの勉強スペースです(写真④)。 前の家ではリビングで勉強をされていたそうですが、お客様が来られる度片付けることに…。それを解消するのがこの間取りでした。今は吹き抜けを介して親子の会話を楽しまれているそうです。Tさんのお宅はTさん一家が暮らしやすい、オリジナル仕様に造られていました。

 暖房設備は薪ストーブ。幼少期「藁でご飯を炊く係りだった」とおっしゃるご主人は火の使い方に覚えがあります。さらにシイタケの原木用の山をお持ちのため、薪の確保も可能ということで薪ストーブの導入を決められました。そして家の大部分が吹き抜けや窓で繋がっているためエアコンでは力不足ということも理由の一つです。薪は2年ほど長期乾燥させた樫の木などの広葉樹。広葉樹は針葉樹に比べ火の持ちがよく、暖かさが続きます。一度火を起こすと冬の朝も18、19度くらいまでしか下がらないそうです。薪ストーブの鋳物表面から発する遠赤外線は太陽の暖かさと同じもの。奥様いわく「エアコンとは違い、体の芯から温まるので足先まであったかくなる。そのため外に出てもしばらくは温かさが続き、寒さを感じない」とおっしゃいます。自然な熱源は体にやさしく、今の家に住んでからは風邪をひかなくなったそうです。更に「冬場は部屋に干していると洗濯物がすぐ乾く。だけど空気は乾燥しない」その理由はTさん宅の壁が呼吸
する自然素材だから。調湿作用があり、乾燥しすぎを防ぎます。(左※1参照)薪ストーブの欠点、薪の調達や煙突の掃除の苦労、火起こしや温度の調節が難しいところも体験されたそうですが、「大変だけどいいとこの方が多いかな」とご主人。何物にも変え難い良さを感じていらっしゃるようです。
 「子供たちに受け継がれるものは、教えるというより生活の中で身についていくものだから」と奥さんはおっしゃいます。そこに日々あることで古材が語りかけるもの。それは家族にとって受け継いでいきたい大切な思いでした。古材だけではなく家全体から伝わってきたのは家族への愛情。それは言葉より伝わる素敵な表現方法でした。